死活の基本型 02/09/11第1型〜第9型 |
死活のトレーニング 03/04/21第10型〜第18型 |
死活のトレーニング 04/09/27第19型〜第30型 |
実戦にきわめて生じやすい、隅と辺の基本的な死活の型を集めてみます。一通り変化を調べたら、あとは繰り返し眼で追って、形を見ただけですぐピンとくるようになりたいものです。 |
問題の部
第1型このまま黒死 説明 これが死の基本型です。白は手を加えることなく、このままで黒を取れています。黒がいろいろな手を打ってきても殺してください。 |
第2型 黒先生き 説明 白先黒死 第1型にマガリが加わった。この型は黒先生きで、白先なら黒死です。 |
第3型 黒先生き 説明 白先黒死 逆の方にマガリが加わった形です。理屈は前型と同じです。 |
第4型このまま生き 説明 第1型に、左右にマガリのある形です。実戦で出来る形です。白先でいろいろな手段を試みてください。 |
第5型このまま生き 説明 実戦に良くできる形です。白先でやってきても黒は完全に生きてください。 |
第6型 白先黒死 説明 この形は白先だと無条件で死にます。 |
第7型 白先コウ 説明 カケツギがサガリに変わった形です。白先でコウになります。 |
第8型このまま生き 説明 白からの攻めはいろいろありますが、黒が受け方さえ間違わなければ、決して死ぬことはありません。 |
第9型 白先コウ 説明 白先で手順よく攻めればコウになります。 |
第10型 黒先生き 説明 眼形の急所はどこでしょうか。ホウリ込んである黒一子が働いて生きることができます。 |
第11型 黒先白死 説明 この白を殺すにはどう打てば良いでしょうか。第4型と似ています。 |
第12型 黒先白死 説明 実戦で出てきそうな形です。コウにされないように気をつけて無条件で取ってください。 |
第13型 黒先生き 解説 この形は黒がやや頼りない形だが、黒先で生きがあります。下方の黒のハネが命綱です。 |
第14型 白先黒死 解説 これまでに得た知識を利用して黒を殺してください。 |
第15型 黒先生き 解説 黒一手目の急所を見つけるのが難しいかもしれません。 |
第16型 黒先白死 解説 置碁で良く現われる形です。確実に殺せるようになってください。 |
第17型 黒先コウ 解説 前型に比べ、ダメが空いているので一筋縄ではいかない。コウになります。 |
第18型 黒先白死 解説 かなり難しい問題です。第17型とも関係します。 |
説明の部
1-1図 サガリ1 黒1とサガって形をひろげても白2とハネ黒3とオサエたら白4のオキで五目ナカデになり黒は死です。 |
1-2図 サガリ2 今度は黒1とこちらにサガっても白2とハネ黒3の時五目ナカデの形になり白4で黒は死にます。 |
1-3図 トビ 黒1が一番生きそうな形ですが、白2と急所にオカれ黒3とサエギっても白4とハネて、黒5のオサエには白6で黒は死です。 |
1-4図 マガリ 黒1のマガリには白2のオキが急所になります。黒3とサエギった時、白4とハネて五目ナカデの形になります。 |
1-5図 コスミ 黒1とコスミました。白2が急所です。黒3なら白4で黒は死にます。 |
1-6図 ハネ 問題へ 黒1、3とハネても生きはありません。白6のオキが急所です。白8とウチカイて黒は死にます。 |
2-1図 2の二 黒から1と打てば生きることができます。白2とオイてきても黒3と受ければよい。 |
2-2図 2の一 黒1が生きる際の急所の一つです。白2とオイてくれば黒3とサエギります。以下黒7まで五目ナカデにはなりません。 |
2-3図 失敗コウ 黒1とサガるのは味の悪い手です。白2のツケが急所になり、黒3、5でコウになり失敗です。 |
2-4図 白先黒死 白から殺すには1のハネです。これで第1型と同じになります。 |
2-5図 白失敗 白1とこちらをハネると黒は生きてしまいます。 |
2-6図白先黒死 問題へ 白1とツケると黒2がまぎらわしい手です。白3が大切な手です。白3で4と渡ると黒3とホウリ込まれてコウです。 |
3-1図 トビ 黒1のトビが分かりやすい。白2、4と両側からせばめてきても黒3、5で生きです。 |
3-2図 無力のオキ 白2のオキは急所ですが、黒3と受けていれば生きです。 |
3-3図 セキ 黒1のマガリでも生きています。白6まで後手ゼキです。黒は前図の方が良い。 |
3-4図 白先黒死 白から殺すには、マガリのある方から1とハネるのが正着です。 |
3-5図 急所のオキ 白1とハネた時、黒2のマガリなら白3と急所にオキます。 |
3-6図 腹ヅケ 問題へ 白1の腹ヅケでも黒は死にます。 |
4-1図 正着 白1のハネには黒2が正着です。白3には黒4で生きです。 |
4-2図 セキ 白1のハネに黒2のマガリでも生きています。前図のように地を持つほうが良い。 |
4-3図 逆ハネ 白1とこちらからハネてみます。黒2が確実な生き方です。 |
4-4図 危険 白1のハネに黒2のトビはやや薄い手です。白3のオキから5と出た時、黒6とオサエたりすると白7とハネられ、ダメ詰まりで7の右にはオサエられません。 |
4-5図 黒生き 前図の6は失着で黒6とサガレば、白7に黒8とアテることができ生きています。 |
4-6図 直接ツケ 今度は直接白1とツケると黒2とハネます。白3とコスンでコウねらいですが、黒4とアテてコウ味を消して6とサガッて生きです。 |
4-7図 オキ 白1、3もうるさい手です。黒2、4で黒生きです。 |
4-8図基本型ができるまで 黒は星から大ゲイマにヒラいたところへ白が三3に入った図です。 |
4-9図 第4型 問題へ 黒8まで第4型とほぼ同じです。 |
5-1図 オキ 白1のオキに黒は2とツキアタります。白3のサガりに黒4とオサえます。白5と放り込んでくれば黒6と抜きます。白7で白3の右に一子取るのは後手になるのでつまらない。 |
5-2図 白先手ヨセ 前図の黒6で本図黒6と白の一子を取ると白7を先手で打たれたことになります。 |
5-3図 黒2必要 問題へ 白1のサガリなら黒2の備えが必要です。黒2を省くと白先黒死となります。 |
6-1図 ハネオキ1 白1とハネて3とオクのが筋です。黒4の時、白5のサガリが教わらないと打てない大切な手です。黒6の時、白7のホウリコミがあって左方の一眼がツブれます。 |
6-2図 ハネオキ2 白1、3の時、黒4のツッパリも、白5の好手があります。やはり黒は無条件死です。 |
6-3図 単オキ 問題へ 白1のオキでも死んでいます。黒2なら白3、5の順です。 |
7-1図 正解 白が攻めるには白1が急所 です。黒は2とトビつけ、白3のアテに4と受けてコウにすることができます。 |
7-2図 失敗1 黒2のツキアタリは悪手です。白5で黒はダメヅマリで白は死んでしまいました。 |
7-3図 失敗2 問題へ 白1とオクのはでは失敗で す。黒2のツケに白3とコウ にしようとしても、黒6まで で黒は生きてしまいました。 |
8-1図 ツケ 白1は眼形の急所ですが、黒2のハネから4、6で生きています。 |
8-2図 コスミ 白1のサガリは油断できない手です。黒2のコスミが発見できれば解決します。 |
8-3図 うるさい手 白1がうるさい手です。黒2はこの一手ですが、白3とサガラレた時、黒はどう打つか。黒4だと白5とホウリ込まれてコウになってしまいます。 |
8-4図 黒4好手 黒4と放り込むのが好手で す。コウにはなりません。 |
8-5図 ツグ 白5のアテには黒6とツイで います。 |
8-6図オシツブシ問題へ 白1の時黒2と打ってオシツブシです。 |
9-1図 コウ取り番 白1のオキが攻めの急所です。黒2、白3の時に黒4と受けると白5とホウリ込ませ黒の取り番のコウになってしまいます。 |
9-2図 コウ1 白3の時、前型で成功した黒4と打ってみます。白5とアテ、黒6とツギます。 |
9-3図 コウ2 問題へ 白1とコウを取ります。白の取り番のコウになります。 |
10-1図 正解 黒1のトビで黒が生きになります。 |
10-2図 3子で取る 白2が急所のように見えますが黒3のツギで、左右に眼ができます。黒5と3子が取れるので、眼になります。 |
10-3図 失敗 黒1と広げる手でも、生きられそうですが、白からうまい攻め手があります。 |
10-4図 隅の曲がり四目 白2がやはり急所です。白6まで隅のマガリ四目で黒が死んでいます。 |
10-5図 失敗 黒1と抜くと白2とハネて五目ナカデの形にされ死にです。 |
10-6図 失敗 問題へ 黒1のマガリには白2と打ち白6まで隅のマガリ四目の形になり黒死です。 |
11-1図 正解 黒1のツケがいい手です。これで生きはありません。 |
11-2図 ダメヅマリ 白2のツケには、黒3です。白4に黒5がダメヅマリのねらいです。 |
11-3図眼形をつぶす 白2とハネても、黒3にサガります。黒5まで五目ナカデで死にです。 |
11-4図 ナカデ 白2と広げても、この形はどうしてもナカデになってしまいます。 |
11-5図 失敗 黒1と外からハネる手は、第10型と同じ形になってしまいます。白2と打たれて失敗です。 |
11-6図 コウ 問題へ 黒1のオキは、白2と打たれて、黒3の時白4にハジかれると、コウにされてしまい、やはり失敗です。 |
12-1図 正解 黒1と2の一にオキが急所です。この手で無条件です。 |
12-2図 五目ナカデ 白2のツギには、黒3から黒5が手順で五目ナカデになります。 |
12-3図 ダメヅマリ 黒1の時、白2とウッテガエシをねらわれたら、かまわず黒3にキリます。白4に黒5でダメヅマリです。 |
12-4図 キリ 黒1の時、白2と打っても、黒3のキリで死んでいます。 |
12-5図 失敗 実戦でやってしまう失敗は、黒1のキリです。白2と受けられると、コウになってしまいます。 |
12-6図 オキ 問題へ 黒1のオキも急所ですが、白2と2の一に打たれると、隅が眼になります。黒3とワタっても眼はつぶせません。 |
13-1図 正解1 黒1のコスミが好手です。白2の出から4のオキが急所ですが、黒5と眼を確保します。 |
13-2図 正解2 単に白2のオキも考えられる。黒3しかないが、白4、6でコウのように見えるが、黒7、9でオイオトシです。 |
13-3図 正解3 白2のハネなら、黒3でがっちり生きます。 |
13-4図 失敗1 急所と思われる黒1はどうだろうか。白2の出から4のオキがある。黒5なら白6まで黒死です。 |
13-5図 失敗1変化 黒5とツゲば白6と打たれてやはり黒死です。 |
13-6図 失敗2 問題へ ガッチリ黒1とツグと白2とハネられ、黒3には白4とオカれて死です。 |
14-1図 正解1 黒1のサガリが正解です。白2のオサエなら白3のハネで終わりです。 |
14-2図 正解2 白1のサガリに黒2のヘコミなら白3の急所のオキで黒は死んでいます。 |
14-3図 失敗1 白3のハネは失敗です。黒4の眼ヅクリが好手で、生きられてしまいます。 |
14-4図 正解3 白1のオキを打つのも正解です。黒2の時白3とオサえて黒には生きがありません。 |
14-5図 正解4 黒4とツケる手には白5が大切な手です。白5でうっかり6と渡ると、黒に5とホウリ込まれるとコウになってしまいます。 |
14-6図 失敗2 問題へ 白1、3のハネツギは黒4のサガリで生かしてしまいます。白の代表的な失敗例です。 |
15-1図 正解1 急所は黒1のヘコミです。白2の時、黒3と眼を作ります。これで効率よく生きています。 |
15-2図 正解2 黒1の時、白2に置いてきたら、黒3とハネが大切な手になります。黒7まで黒生きです。 |
15-3図 失敗1 白2と置かれた時、あわてて黒3とさえぎるのは失敗です。白4とサガられて死んでしまいます。 |
15-4図 失敗2 黒1、白2となった以上は、黒3とヘコむしかない。白4とアテ、黒5でコウです。 |
15-5図 失敗3 本当は黒1のハネはコウにもならない悪手です。白2のオキが好手で黒死です。 |
15-6図 失敗4 問題へ 黒1は白2で死です。あまりにも無策です。 |
16-1図 正解1 白1のハネて白2ならまた黒3とハネればカギ型の死形になります。 |
16-2図 正解2 白2に対しては黒3のハネが賢明です。白4のヘコミなら黒5のツケが急所です。 |
16-3図 失敗1 黒3とアテるのは俗で白4とツガれてはもう死なない形になりました。 |
16-4図 失敗2 黒1と出るのも俗手です。白4とカケツがれてはもはや死にはありません。 |
16-5図 失敗2の続き 黒1が食い下がりの手段ですが、白2の時、黒3と元をツナいでも白6まで生きてしまいました。 |
16-6図 失敗3 問題へ 黒1は巧くいきません。白8まで生きられてしまいました。 |
17-1図 正解1 黒1とハネてから、3と置くのがこの白を攻める筋です。白4の時、黒5とツイでいるのが冷静で、白6に黒7から9とサシ込んでコウです。 |
17-2図 失敗1 黒1のハネから3に出て5に置くのは場合によっては有力ですが、ここでは失敗です。白6と突き当たるのが最善です。 |
17-3図 失敗1の続き 黒1とダメをつめると、白2と抜き、黒3を誘います。白4が妙手で黒5に白6とオサエ、この形はコウではなく、オシツブシで白生きです。 |
17-4図 失敗2 前図白4が妙手で、この手を白1とサガるのは黒2とハネられて、隅の曲がり4目になります。 |
17-5図 失敗3 前図の白3では本図の白3とツメてコウにするしかない形です。黒4、白5でコウです。 |
17-6図 正解2 問題へ 白10コウトル(2) 黒1、白2の時、俗ですが黒3、5も成立します。白6と抵抗し、白8から10とコウを取ります。 |
18-1図 正解 黒1、3、5が有効になります。白10が好手です。黒はここが考えどころです。 |
18-2図 正解続き 白4・・・二子取る 黒5取り返す 黒1が妙手です。白2の時黒3と白の一子を取ります。白4は「1の1」へ打って黒2子を取ります。黒5は白の一子を取り返します。隅の曲がり4目の形になって白が死にます。 |
18-3図 失敗 普通に黒1取り返すと白2とオサエ黒3でコウになります。コウになっては失敗です。 |
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