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互先(たがいせん)

互先の心得
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互先の布石
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互先定石
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互先の心得

 今まで誰に向かっても黒を持ち、そして幾目か置石を置いてばかり打っていた人が、急に互先の碁でどこから打っていけばよいか戸惑います。互先の碁を打つためには、まず一通りの布石は心得る必要があります。第2には隅における一定の型、即ち定石も一通り基本的なものは心得ておきたい。置碁ではどうしても置いてある石数の優勢さのために、盤上で起こる戦いは大体優勢な場所の戦いが多かったのが、互先の碁になりますと全く五分と五分ですから、一方で自己の優勢な場所があれば必ず他方には相手の優勢な場所があり、決して自己の優勢場所のみの戦いとはならない点が違ってきます。従って自己の優勢な所では強く戦い、相手の優勢な所では柳に風と受け流し、決して正面衝突をするような、力の入った戦いにしないという、戦い方の要領も考える必要があります。

互先の布石

 布石の基礎

        第二十一世本因坊秀哉名人の名人囲碁全集の「互先布石法」(昭和5年発行)によれば、
     互先布石の心得として
     1 アキ隅    2 シマリとカカリ    3 ヒラキ(大場)   の順に打ち進める。
     隅を最も大切にして、隅に根拠を作ってそれから辺へ、そして中央へと発展していくことは
     現在も同じで互先布石の心構えです。     

碁は地を多く囲った方が勝つゲームです。361路のどこへ打ってもいいわけですが、勝つためには地を多く囲える場所に打ちたいのです。
黒石6個で地を多く囲える場所を見つけてください。
 最大の地は 
     

右上 9目
左上 8目
左下 4目


右辺 4目
左辺 2目

中央 2目 
 

右上の9目が最大です。
地を大きく囲うには隅に打つのが良く、正方形が最大です。長方形は細長くなるほど地は小さくなります。
まず隅に打つ
次に辺にヒラく
それから中央に向かう順序になります。


  隅の拠点 

第1図

第3線を実利線、第4線は勢力線といわれています。第3線は実利を得るに便利な上に勢力を張ることも出来、第4線は勢力を主眼としますが実利を得ることも可能であって、それは今後における打ち手の腕次第です。要するに第3線、第4線は隅の確保の理想点で、昔も今も、また名人上手もここを一番の狙いとしています。
「五の五」や天元は特殊で初心者には向いていません。
黒1の点を小目(コモク)という。小目は根拠を堅く占めて隅を守るには理想的とされています。小目は1隅に二箇所ありますから合計八箇所です。昭和5年時代は互先打ち出し第一着は右上隅右よりの小目に黒1と打つのが慣例になっていました。

黒3の点を(ホシ)という。昭和7年頃木谷、呉両氏によって全部星打ちの新布石が打ち出され、小目オンリーから抜け出しました。

黒5の点を目外し(モクハズシ)という。目外しは辺(中側)への発展に便利な位置ですが、隅を守るのに難がある。

黒7の点を高目(タカモク)という。高目は中央への発展には便利な位置ですが、隅を守るのに欠陥があります。

黒9の点を「三の三」(またはさんさん)という。
三の三は隅は確実だが発展性がない。

黒11の点を「五の五」という。この頃見られるようになった。

黒13の点を天元という。第1着手をここに打つ人はほとんどいない。

  シマリ   

      隅の地作りの第2段階を考えてみましょう。なお、カカリは互先定石をご覧ください。

第2図1
  
黒1と小目に打ったあと、3以下11のように連結していくのは、土台と仕上げを一緒にしてしまうやり方でまずい。


第2図2

要所にまず土台を築くのが正しい順序です。仕上げはずっとあとのほうがよい。このように隅を守る手を「シマリ」といい、黒3を「小ゲイマジマリ」といいます。
第2図3

小ゲイマジマリに白1ときても黒2と応じて、囲いは破られません。




第2図4

深く白1と潜入してきたときは黒2と応じて悪くありません。白石は隅に閉じ込められた形で、もし眼が出来なければ死んでしまいます。

第2図5

黒1、3とシマリの両翼をヒラクのは、布石の理想形とされています。小ゲイマシマリは隅は堅固だけれど発展性は劣るので、白4で容易に消しの手がかりがあります。
第2図6

黒3を「一間ジマリ」といいます。小ゲイマジマリと比べると、外部への発展性は優れているけれど、隅の守りは難点があります。
一間ジマリは勢力の強い、いわゆる厚いシマリです。





第2図7

白1とツメられるのが一間ジマリの弱点です。黒2で4に受けるのはつらい形です。白3とノゾけば、以下白15まで隅を荒らして生きることが出来ます。白3では一間にトンで逃げ出すことも出来ます。



第2図8

いきなり白1とノゾくことも出来ます。この白1を無条件では取れません。白9までコウになります。





第2図9

一間ジマリは隅に弱点がありますが、黒1、3と両翼を広げることになれば素晴らしい。小ゲイマジマリとは正反対の性格を持っています。
第2図10

黒3を「大ゲイマジマリ」といいます。隅の守りの手ですが、小ゲイマジマリに比べて守りは弱い。しかし、地になった時は小ゲイマジマリより大きくなります。






第2図11

白1とツメられると、黒2の守りが省けません。もし省くと白11とツケられて隅が破けてしまいます。小ゲイマジマリより大きく開いているので、スキが出てきます。




第2図12

大ゲイマジマリは辺へのヒラキは急ぎません。白1の大場を打たれたら黒2と構えるのが普通です。

高目のシマリは第2図6で1と3とが逆になります。
目外しのシマリは第2図2の1と3とが逆になります。
隅を一手で占めるのは星、三三で、二手で占めるのは小目、高目、目外しです。

  ヒラキ(大場)

四隅の争奪が一段落ついたところで、次に辺(中央)の第三から第四線に向かって発展していくのが、布石の順序です。

第3図

黒1から白4まで、お互いに隅を占拠しました。黒5及び白6は隅を固めたシマリです。
辺に勢力を伸長する黒7のような手を「ヒラキ」という。白8、黒9もヒラキです。
白10、黒11はそれぞれ隅の守りです。
白12はヒラキです。
最初に隅を打ち、次にシマリ、またはヒラキに展開していきます。
















二立三析(にりつさんせき)
一個の石からは二間ビラキまでが絶対切られない安全なヒラキですが、二立の石からは三間ビラキが適当だという格言です。

3-1図

黒1が二間ビラキでこの場合では妥当です。一番安定した姿です。
3-2図

二立した黒石からは1と三析、つまり三間ビラキが標準のヒラキ方です。
3-3図

黒5が適当なヒラキで、5の一路上では狭すぎ、一路下では打ち込まれて危険です。
3-4図

黒3、5の二立からは、黒7の三析が定石になっています。7の左も定石です。

 布石の型  

    華やかな中盤にくらべ軽視されがちな布石ですが、布石は戦う前の準備工作のようなものですから、布石をうまく 打たなければ中盤戦を有利に戦えないのは当然のことです。また、碁が強くなるに従って布石の重要性がわかるよ うになってきます。布石は各個人の持ち味を生かして自由に打てばいいのですが、やはり碁の本質というか基本にさ からうのは不利 です。自分が、自分の好きな布石を打てるようになるまでのワンステップとして、いろいろなタイプの布石を打ったり見たりすることが大切です。代表的な型を幾つか上げ説明をしますので参考にしてください。    
第4図   中国流

中国流布石の特色は大模様の碁になることです。
黒1、3、から5または5の左に打つのを「中国流」といいます。
黒5と打つのを低中国流といい、5の左の位置にあるのを高中国流といいます。
第5図   二連星(にれんせい)

黒1、3と二隅続けて隅の星へ打つ手を二連星といいます。この布石の特色は黒が隅を一手で占める星へ打ってあるので、あと機動性に富んだ打ち方ができるということです。

第6図   三連星

二連星から5と三連星に打つ布石の型です。黒5はいますぐ打たず折を見て打つという方法もありますが、ともかく三連星は模様を張った手でもしその中へ相手が入ってきたら、その石を攻めて三連星の威力を発揮しようという布石の型です。
第7図   タスキ星

黒1の星から対角線上、つまり3ともう一つ星へ打つ布石をタスキ星といいます。この型も黒は一手で隅を占める星へ打ってあと機動性に富んだ布石にしようという狙いです。地に甘くなってアマサれないよう注意することも大切です。
第8図   7図の続き

黒5のあと、11から15までときめ、黒17と白をボウシして速攻をきめ、序盤を有利にしようという作戦なども実戦でよく見られるタスキ星布石の一型です。


第9図   秀策流

江戸末期に碁聖といわれた本因坊秀策が黒のとき図のように1、3、5という布石で連戦連勝したところから秀策流(しゅうさくりゅう)と呼ばれるようになりました。この布石の特徴は、黒の石がよく調和がとれていることで堅実に勝とうという意味が出ています。
第10図   並行型布石

黒に1、3、5という布陣をかまえられると白が不利だという従来の定説をくつがえし、黒の秀策流を嫌って白4とアキ隅へ先着する布石が打たれるようになったのはそれ程古い昔ではありませんが、白12までぐらいの手順が普通です。白はやはり「ゆっくり打とう」という気分です。
第11図   秀栄流

明治の初めから中期にかけて本因坊秀栄という強い棋士がいました。その人が図のような布石でよく勝ったところから「秀栄流」と名付けられるようになりました。秀栄流は調和を重んじ、合理的に得をして勝とうという考え方です。

ミニ中国流  人気布石

第12図   依田新手

黒3、5、7の構えが「ミニ中国流」です。ミニ中国流に対して最も多く打たれるのが、白8のワリ打ちです。このとき、黒9の上ツメから白10を待って11の肩が、ミニ中国流独特の行き方です。数年前、依田名人が、黒11の肩に白12のスベリを披露しました。当時の新手です。依田新手はその優秀性が認められ世界中に広まりました。
第13図   依田新手封じ

日本で打たれた新手はその日のうちに韓国や中国へと伝わります。依田新手封じは黒11で韓国で開発されました。白14のすべりなら、黒15のオシです。



第14図   最新手法

開発された新手が、またさらなる新手を生みます。黒13がその新手です。またもや韓国発です。白14とノビはしかたありません。黒は当然15、17と押し付けてきます。最初下辺に敷いたミニ中国流とも、見事に呼応しています。
第15図   最新手法一変化

白1とハネ黒2と二段バネすれば白3と切って5とカカえる一手です。黒6が急所で白はシビれました。黒のワリツギに対して白9の抜きです。黒12までほぼ互角と思われます。

第16図  向かい小目

黒1、3の位置を「向かい小目」といいます。平成15年の本因坊戦七番勝負の第五局では加藤本因坊が第六局では張挑戦者が向かい小目の布石からスタートしています。向かい小目は相手のカカリを待つ布石です。
第六局の布石です。黒の向かい小目に白二連星なら、黒5とシマるのが普通です。白6はゆっくり打とうという意志表示です。黒は右上隅を手抜きして9とカカリ、白8のハサミに右下隅も手抜きしてみたことも無い珍しい布石になりました。
第17図   ケンカ小目

平成15年東京精密杯女流プロ最強戦
黒 岡田女流最強位
白 梅沢五段
白2と黒3と向かい合った小目のことを「ケンカ小目」といいます。白4と空き隅を占めると黒は左上隅に5とカカリます。白6と一間高ガカリしました。小ゲイマガカリもあります。黒7と二間高バサミには白8と村正の妖刀という難しい定石に突入しました。

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