七子局1
第1譜 8手 (通算1-8) |
白 上村邦夫プロ 七子 石田芳夫プロ 上村「全部取られそうだけど、なるべく取られないようにしなくちゃ」 石田「八子と七子じゃずいぶん感じが違うもんだなァ」 次の一手は? 白番 黒8のハネに対して、普通はAとノビのが形ですが、この局面で白はどう打ちましたか。 また、あなたの考えは? |
第2譜 13手 (通算9-21) |
次の一手解答 白1キリちがい 単に白5とノビるのは正直すぎるので、白1と切り違えて変化を求めています。 白1の意味 白1に対して黒2のアテから黒4の押しは、アマは怖くて打てないかも知れません。よくヨム必要があります。 白5の手でAと切ってくれば、黒Bで恐れることはありません。 黒6コスミ黒8トビは冷静な着手 次の一手は? 黒番 白13のノビに対して、黒はどう応じればよいと思いますか。 |
第3譜 12手 (通算22-33) |
次の一手解答 黒1のハネ込み △ノビには、黒1から5までと運ぶもので、これで白三子は助かりません。 黒7の意味 黒7の切りは、黒のねらい筋ですが、白8のノゾキを利かせば黒7の一子を封じることはできます。 ただし、白8と黒9を利かしたのは、左方で黒が得をしています。 次の一手は? 黒番 白が12と引きましたが、次の黒の一手は断然決まっています。・・・・ |
第4譜 14手 (通算34-47) |
次の一手解答 黒1のオサエ 白が△でなく1のほうに引けば、黒はむろん、△の点にオサえるところ。 この手の意味 白2のハネに黒3とツグのが本手です。□三子のダメをしっかりつめているので後に効果を発揮します。 黒5以下白8は、双方とも形作りをしています。 次の一手は? 黒番 白14とオサえられましたが、この三子は果たして脱出できるか。 その前の一手は? |
第5譜 13手 (通算48-60) |
次の一手解答 黒1とキリ、ついで黒3から黒7と突き出すことができます。黒1のキリを打たないと、黒が脱出できないことを確かめてください。 黒▲と味良く打っているため、白2のあと白Aには黒Bで心配ありません。 黒3以下黒7と頭を出し、黒9と念を入れています。黒11とアテ、黒13が形です。 次の一手は? 白番 左下方面を手抜きした白は、どちら方面へ目を向けましたか。 |
第6譜 14手 (通算61-74) |
次の一手解答 白1アテ 右辺の白へ応援を送っている。 黒2カケツギは、白△三子を取り、右辺の白全体をねらっています。 次の一手は? 白番 右辺方面の形作りに向かうところ。 |
第7譜 13手 (通算75-87) |
次の一手解答 白1のコスミツケ 続いて白5から白7を利かし、なんとか眼形を確保。 先手を得た黒は、8と大きな網をかけました。白も9ノゾキを利かし11から13と激しい逆襲に転じ緊迫してきました。 石田「黒が取られそうになってきました。」 次の一手は? 黒番 白の必死の抵抗に対して、黒はどう応じますか。 やや難問ですから、よく考えて。 |
第8譜 18手 (通算88-105) |
次の一手解答 黒1ツキアタリ 次いで黒3も利かしたが、黒軍のシノギのため。 黒が15ね白が18まで治まり次なる戦線はどちらへ? 次の一手は? 黒番 中央下辺が治まり、黒はどちらへ? |
第9譜 11手 (通算106-116) |
次の一手解答 黒1とコスミつけて、カカリっぱなしの、左上白石△をいじめるところです。 上村「白2のワリ打ちしかないのがつらい。」 というとおり白2で7に立つのは黒の猛攻を受けて取られそうです。黒9と黒11はアマには気がつかない打ち方です。 次の一手は? 白番 白は負けの数を少しでも減らすべく、どこから手をつけたいと思いますか。 |
第10譜 16手 (通算117-132) |
次の一手解答 白1のノゾキです。 白の待望の一手です。 黒2のツギに白3とハエば、右上隅は手になるところです。 黒6から黒8の切り下がり、味良く隅の地を確保し、なお白をねらいます。 黒16のカドが厳しい。 次の一手は? 白番 白13から白15とトンだが、黒16のカドが厳しい。 さて、白はいかにサバくところでしょうか。 |
第11譜 15手 (通算133-147) |
次の一手解答 白1のハサミツケ 白△と連動したサバキの筋です。 黒4ツギが冷静で白の策動の余地を少なくしました。 白5白7に黒6黒8は強攻策です。 次の一手は? 黒番 上辺の白に二眼がないようで・・・ |
第12譜 14手 (通算148-161) 黒7ツグ |
次の一手解答 黒1のナラビ 上辺白の眼形をつぶす急所です。 白2からシボって厚みを築く。 白10に手が回っては白も死にそうにない。 次の一手は? 黒番 白の眼形を奪う急所はどこでしょうか。 |
第13譜 16手 (通算162-177) |
次の一手解答 黒1マゲ ぐいと出ていくのが眼を取る急所です。 黒1、3, 5と強攻したが白も2, 4、6、と必死に生きを図り 結局白16までと生きては、黒もあきらめざるをえないでしょう。 次の一手は? 黒番 今度は右辺の白の大石が、大きくクローズアップされてきました・・・。 |
第14譜 19手 (通算178-196) |
次の一手は? 黒1の眼取りです。 こうして白の眼を取りにいきますが白4とここに一眼できては死にそうにありません。 白2以下白8までの手順はすべて白が生きるための必然手です。 黒5の切りで、黒6と白の眼を奪いたいところですが、黒が無理です。 次の一手は? 白番 ここでもっとも大きいヨセの手は、どこに打てばよいでしょう。 |
第15譜 20手 (通算197-216) |
次の一手解答 白1の取りです。 この時点での一子取りは小さくありません。黒▲をも取り込んでいます。 白1から白5と左下隅に手が回ったのは、いかにも大きく好手順でした。 次の一手は? 白番 味方にとっては味良く、相手にとってはイヤミな点は? |
第16譜 24手 (通算217-240) |
次の一手解答 黒1(ダメヅメ) 黒2を余儀なくさせています。 240手終了 黒78目勝ち |