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捨石2

1 石を取る捨石

第10型  黒先
白1のトビは、一歩でも相手に先んじようとする気持ちの現れですが、ここは飛んではいけないところです。いうなれば、スピード違反です。黒はそれをどうとがめますか。








10−1図 定石 念のために第10型ができるまでの経過です。
黒の目ハズシ▲に白が1とカカリ、黒2とツケるのがその発端。白3から7となったとき黒8とキリます。
黒6でただちに8とキル手もあります。







10−2図
続いて白は1から5までを打っておいて7、9とデギリを打つ。これは白として当然の反発です。










10−3図
黒1から7までは定型です。その後白は右辺に展開し、黒abcdとなるのが普通ですが、白eと欲張ったため、とんだハプニングが起こります。大欲は無欲に似たりです。








10−4図  必然
まず黒1と出る。白は2とオサエる一手でしょう。そこで黒3とキリます。このとき、白aと一子をカカエるなら、黒bcdで白△一子はシチョウです。これならまだ軽い罰金で済みます。だがそう打っては第10型白1と飛んだ意味がありません。したがって、白はbとツイでがんばる可能性が強いわけで、そこから黒の追跡が始まります。







10−5図失敗
白1のツギはもちろん無理です。いわば強引に検問所を突破しようというのです。そのとき、あわてて黒2とまっすぐに追いかけても、白3と横町を曲がられて犯人はつかまりません。
その後、黒aなら白bで、黒が逆に取られてしまいます。とにかく相手は白で、しかも命がけです。こんな簡単な方法で取られるようなら、スピード違反はやりません。






10−6図 一網打尽
この違反者を確実に捕らえる手段は黒1のキリです。つまり、ここに先回りして網を張るわけです。白が2とツイだら、黒は1の一子を捨石にして黒3とハネる。この二手の妙着によって白の退路は断たれ、あとは網をしぼるだけです。かなわち、白4と取れば黒5で白△三子がアタリです。白1とツゲば、黒aと詰めて攻め合いは黒の一手勝ちとなります。




10−7図
黒1とキッたとき、白が一部を見殺しにして2と逃げたら、黒は3から5と打ちます。白aとツゲば黒bでアタリですから、白はツグわけにはいきません。つまり、白△三子がこの場合の主謀者で扇のカナメに当たるこの三子さえ取ればあとはバラバラです。左上の白三子、および中央の白一子も自然に浮き上がってしまいます。因果応報というべきでしょう。





第11型  黒先
これは互先定石から導かれた一つの型です。黒▲の一子を逃げたいのですが、軽々しく動いては取られる可能性が強い。
どう打ってこの一子を活用しますか。





11−1図  定石ができるまで
白3の二間高バサミの定石です。黒4の二間トビは白の攻めをかわす軽妙な受けです。白5のツケは最も厳しい。黒6とオサえる一手です。白7と引いて、8と9が見合いです。
白13と打ち、3の一子を助けたところです。




11−2図 俗手の連発
黒1と直接動くのは、白2と頭をオサえられていけません。黒3からあとも俗手の連発。こんなことなら打たないほうがましです。







11−3図 悪手
黒1とこちらにノビるのはもっと悪い。白2黒3となったとき、白4とツケられるとどうにも動きがとれません。







11−4図  
続いて黒1と打てば白2と添われる。黒3に対して白aとツイでくれば、黒bとハネて何とかなりそうですが、白はそうは打ちません。






11−5図  破滅
白1に黒2と取れば白3でアタリです。それをツゲば白5で破滅です。








11−6図 黒1は定石
悪いくせは、常に大手門から攻めようとすることです。すなわちここでは、黒1とからめ手から迫るのが唯一の手筋です。白が2、4とあくまで取りに来れば・・・・・・





11−7図
黒1から5と打ち、白6とツガせます。









11−8図  黒勝ち
続いて黒1、3とツケヒイて、5と手を入れれば黒は完全な生きです。それにひきかえ、白はaと打っても黒bcdで生きはありません。つまり、11-6図白2は無理ということです。 11−9図  互角
したがって、白は1,3とこちらからアタリをかけ、5と走らなければなりません。これなら黒も6と飛んで互角のワカレとなります。黒6をaと打つのは感心しません。確実は確実でも消極的です。黒6と大きく取り込もうとするところにその価値があり、白△の二子は容易に動けません。それはともかく、白△が捨石となってこの結果を生んだわけで、正面攻撃ではうまくいきません。からめ手から攻める手(11-6図黒1)のあることも忘れないで欲しいものです。
12型  黒先

黒1のツケに、白2、4と出切ったのが一種のハメ手です。さて黒はここをどう受けますか。





12−1図  俗手
黒1とアタリをかけて3とツグのはよく見かける手ですが、これは俗手でまずい。黒5、7、9でコウで生きようとしても、こんな大きなコウガワリはめったにありません。黒は一挙に大勢を失うことになります。


12−2図  黒死
白6とオサエたとき黒7とツゲば白8とカケツギます。黒9とオサエれば「死はハネにあり」で、白10とハネ黒11とオサエてもまた白12とハネ、黒13、白14で死にます。黒11で14なら白11とでて、黒オサエ、白13とおいてやはり黒死。
abの交換があっても同じことです。
12−3図  有力
黒1と立つのはまえよりもずっと積極的です。黒▲二子を捨石にして黒7までとフリカワる。上辺の石の配置しだいでは有力な手となり得ます。しかし、白の実利も大きいので一般的ではありません。



12−4図  最善
黒1とこちらをハネ、白2とオサエたとき黒3とアタリを打つ。これが最善の手筋です。




12−5図  捨石
黒▲二子はむろん捨石です。それを白が1と取った時黒2と白△二子を取る。このフリカワリは明らかに黒よしです。




12−6図
それをいやだとして白1と打つなら、こんどは黒2、4とします。
ハメ手は完全に粉砕された形です。




12−7図  黒十分
なお、黒がどうしても白△二子を取りたければ、黒1とさらに捨石をして、そのあと3から5と打てばよい。これも黒十分です。






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