八子局1
この八子局では厳しい打ち方を紹介します。

第1譜    4手

1図




白1と小ゲイマにカカッてきました。

強い人には黒2、白3、黒4は常識です。

黒2のコスミツケは隅の侵入を防ぎ、白への攻撃の目的を持っています。

白3のタチは急所です。白3の所を手抜きしてして白が他を打ったら黒は3の所を直ちに打ちたい。

黒4も手抜きしてはいけない大事な手です。もし手抜きしたら白からは1図のような厚みが出来てしまいます。
























第2譜  9手  (通算5-13)

2図
  

白1は上にある白二子への応援と右下黒の星へも力を及ぼそうとしています。

黒2の鉄柱は右辺の白を分断した手です。黒の考えがはっきり出ています。
黒2を他へ打つと白は2図のように打ちます。


白3は右下隅の星に圧力を加えましたが、黒はかまわず黒4と上方の白二子を攻めました。
いつも白が打ったところに対応するのではなく、黒4と打てば右上は黒有利になります。
但し右下隅は白5と両ガカリされます。
両ガカリ定石をある程度知っていないと手抜きはできません。

黒は手抜きして他の価値あるところへ先行すれば勝率アップです。

そのためには両ガカリ定石を知る努力が必要だと思います。
黒6から白9まで定石です。

白7と三々に打ったとき黒は8と9のどちらをオサエたら良いかという選択があります。
8が正解だと思います。
9の方にオサエると白5の石は捨てやすくなりそうです。
第3譜  11手  (通算14-24)
黒1のカケは白2、4のデギリを恐れていては打てません。
白2、4のデギリは無理気味です。

黒1で一路上の4にとんでいる定石もあります。

黒5、7のオサエも大切な手です。

黒9は冷静な手です。

黒11までの打ち方を見ると、とても八子局の黒とは思えません。
第4譜    9手  (通算25-33)
白5の山高ボウシは九子局実戦譜で出てきました。

ここでは厳しい打ち方を紹介します。

黒6とコスミツケて白7とタタせておきます。
黒6は第1譜黒2と目的は同じです。

黒の辺の置石は上方に逃げる道もありますが、おなじく逃げるにしても黒8は白1の石を攻めながら逃げ出します。

白9のオシには黒10とトビます。
白1、7の二子が苦しくなりました。



ホームページへ   置碁の打ち方へ