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いじめ

いじめが大きな社会問題になっています。囲碁でも上手が下手をいじめることがあります。
珍しい手、まさかと思われるような手、バラエティに富んだ手等がいじめになるようです。黒は誤りなく応接するような力をつけたいものです。
1型  黒先  解説

ご存知ツケノビ定石からできた形です。白1とオサえ黒を撹乱しようとしています。黒はどう応じますか。


2型  黒先  解説

実戦でもよくお目にかかる形でしょう。白1と手強くおさえ黒を撹乱し、あわよくば大利を収めようというものです。
3型  黒先  解説

白1と圧迫して黒を脅かそうという手段です。黒の恐怖心を利用して利を収めようというものです。


解説

1−1図  手順

1型が出来るまでの手順を示しました。黒は7と広く打つのが定石になっています。白8、10の出切りは普通は無理とされています。ところがなかなか一筋縄ではゆかず黒も応手を間違えると無理が無理でなくなります。
1−2図 白10が手筋

黒1のキリから5までは必然です。黒7のアテから9となった時、白10のコスミが手筋で、さあ問題はこれからです。黒7で下から8とアテれば無事は無事ですが、そんなことではもちろんいけません。
1−3図  白成功

黒1のサガリは形です。が、白には2から4と頑張る手があり、結局白8までコウになります。ともかくコウになれば白の成功で下手にとってコウ程嫌なものはないのです。その意味を除いても本図は白の成功です。
1−4図  黒失敗

黒1の飛び込みは筋みたいですが、この場合は失敗です。白2の出から6と打ち欠かれ攻め合いは黒一手負けになってしまいます。とにかく白が無理を打ってきたのですから黒は無条件に白を取ってしまわなければいけません。
1−5図  1−3図に還元

白には1とトブ手段もあります。黒2の割込みは筋ですが結局白7まで1−3図と同じになり黒いけません。ということは黒▲とサガッた手が悪く、それからではどう打っても白が面白いのです。


1−6図  白失敗

ところが黒の割込みに白1などと下から受けようものならたちまち黒8まで逆転してしまいます。わざわざ両アタリをくいにいくようで打ちづらい手ですが前図白3が好手たるゆえんです。手順中、黒6の打ち欠きが肝要です。
1−7図  正解

黒1とツケるのが好手で、これによって白の策謀を封じることができます。白2には黒3とはずすのが大切で、以下黒11まで一応攻め合いの形ですが手数は問題にならず、文句なく黒よしです。
1−8図  やはり白だめ

白1などと紛れを求めてやってきても黒2以下6まで沈着に応じてなんともなりません。ところが実際はここまで正確に打つのは容易ではなく、前図黒3で4とオサエたりしておかしくしてしまうのです。
1−9図  ワナ

白は手を変え1とサガってみます。黒2には白3のツケがちょっとした手で黒は4と出たくなります。ところがこれが白の待っていたワナで白9までコウに持ち込まれてしまいました。黒の失敗です。
1−10図黒1、3好手 問題へ

黒には1から3という好手があります。いわれてみればなんでもありませんが、この黒3などは実戦ではなかなか打てないものです。

2−1図  経過

2型の出来た経過を示しました。白1の両ガカリに黒2のツケ以下8までは定石です。手順中、白7、黒8が肝要で必ず打っておかなければいけません。白9で白aあたりに構えていれば普通ですが、それでは妙機が生まれてきません。
2−2図  利かし

黒1のサガリならこれは利かしで白は満足です。黒aあたりに打ち込まれたとき、白△が大変役に立ちますし、また将来bのツギでもくれば白cから黒の眼形を脅かして攻める楽しみもあります。黒1に続いてすぐ白bなどとツガず放置しておくのが戦いのコツです。
2−3図  白よし

黒1と二段バネするのも手筋です。しかしこの場合は失敗で白は労せずして白8まで厚みができました。白8までの代償として黒の得たものは5、7のポン抜き、しかしこれは黒重複形でであり、白はうすかった左辺に模様が出来そうです。白がいいのはいうまでもありません。
2−4図 a bのシチョウが見合い

それではと黒1と切って抵抗してきました。白4までは必然で黒は5のオサエです。しかし白にもうまい手があります。白6、8から10とオシているのがそれでa、bのシチョウを見合いにします。置き碁ではaのシチョウが成立しない場合が多いのでその点は注意が肝要です。
2−5図 白満足

前図のシチョウを避けて黒1とノビキれば白2とポン抜いてこれも白は満足です。元来がaあたりに構えていなければならない所なのに、それを省略できたばかりか相当な厚みまで出来たのですから。しかし、黒にもまだ抵抗の手段があります。
2−6図  シチョウ関係

黒1とこっちからオサエるのはどうでしょう。これには白2のアテから4、6と打っているのがうまい手で次にaのシチョウとbのトリを見合いにします。aのシチョウ関係をあらかじめ読んでおかなければならないのはいうまでもありません。
2−7図  シメツケ

シチョウ有利を頼りに黒は1打ってきました。その場合は白2のアテから4のカケが手筋で以下白10までとなります。こんな素晴らしい厚みができては白がいいのはいうまでもないでしょう。つまり前図はシチョウの可否にかかわらず成立します。
2−8図  大同小異

前図の完全シメツケをくってはかなわんというわけで黒は1、3と工夫してきました。しかし、これも前図と大同小異、文句なく白よしです。この厚みが今後の戦いにどれだけの威力を発揮するか計り知れないものがあります。

2−9図  亀の甲

前図までの手段を避ける意味で黒は1と一本オシてから3とアテることも考えられます。白9のキリから黒11まで白は隅をえぐって働いたようですが、これは白いけません。黒9と亀の甲に抜いた姿が厚く黒11と曲げられて白の苦しい戦いが予想されます。
2−10図  転身

前図白2のノビでは本図白1のアテから3、5と軽く転身しなければなりません。白5まで白はシャレた姿で上辺、左辺と両方を打っているのに反し黒は白二子は取ったものの、凝り形で見事に白に打ちまわされてしまいました。
2−11図  小利

黒1とノビてきました。白2以下黒7まで白は先手で隅をえぐって満更ではないと思われるかも知れません。しかし、これは黒の姿が厚く白いけません。このように白は隅の小利にこだわるようではいけません。
2−12図  同じこと

本図も前図と同じことがいえます。置き碁などでは白は隅で多少の利を得てもただそれだけのことです。それより常に石が外にいくように心掛け、それが将来の戦いのプラスになるようにもっていくのが戦いのコツであり、白の考え方です。
2−13図  複雑

紛れを求めて複雑に複雑にとやっていくのも白の態度でしょう。その意味で白1とハッていくのが面白いのです。黒2なら3のアテを利かして5のキリ。続いて7のアテから9のオシ、これがポイントで、これを10と下からアテるようではいけません。
2−14図  大型

前図に続いて白1のツギ。黒4は白aの出からのシチョウに備えてやむを得ません。以下黒10まで、こういう形になれば置き碁では大体白の成功でしょう。ここに示す手順は双方最善のものであり、先ずは下手はこうは打てないからであり、仮に打っても・・・
2−15図  白成功

こんなに手数が長くなればそれだけで白の成功といえます。途中白にそれだけ色々なチャンスがあるはずですから。前図に続いて結局白9まで白の一手ヨセコウになります。白はコウに負けてもかなりの厚みも出来、どこかに連打出来るのですから白の成功でしょう。
2−16図  鬼手

置き碁ではとにかくコウになったという事だけで白の成功と見て差し支えないでしょう。前図黒2のツギで本図黒1とキッてから、などとやろうものなら白2の鬼手があります。

2−17図  白よし

白aからのシチョウを見て白1と単にノビる手もあります。黒2の備えなら白3とシチョウに抱えてこれは白いいでしょう。これは次図以下に示すように黒にも抵抗手段がありますが、とにかく一旦黒に手をあずける所が面白いのです。
2−18図  白4、8絶妙

白のシチョウを防いで黒1とオシ3と曲がるのがちょっとした抵抗です。白4はこの手に限ります。白6に黒7も省けません。そこで白8とオクのが、白4と関連した絶妙の一手で、この後どうやっても黒がうまくいかないのは確かめてください。
2−19図  黒1妙手

前図は白の注文通りですが、黒にもそれをしのぐ絶妙の一手があります。黒1のツケがそれで白2と換ってから3と打ちます。黒9まで眼あり眼なしで黒勝ちです。さりとて白6で前図のように9とオイても今度は黒1白2の交換があるのでうまくいきません。
2−20図  コウ

黒1のオサエには白2のツギが巧い手で白10までコウになります。黒7で8の眼持ちでも白aのサガりでやはりコウになります。下方に孤立していた白△までが戦いに参加してきては、すでにそれだけでも白の成功といえます。

2−21図  白充分

前図までの複雑な変化を避けようと黒1なら白2、4と整形してこれも白充分の姿です。前図でも述べましたが孤立していた白△と関連性をもつことができたのが大きく、左辺はこのまま安心して、他の所で思う存分戦う事ができます。
2−22図  黒4好手

黒4のノビは好手です。白5に黒6と戻っていて厚く、白は渡ったといっても低いのでたいしたことありません。なによりも黒としては紛れがないのがよく、だからといって白としても他に打つ手もありません。
2−23図  黒厚い

さらにきびしく打つなら黒1のコスミツケがあります。白2、4はやむを得ず、黒5までしっかりした形になりaのトリも省略できます。白としてもどこかで反撃したいのですが前図黒4とノビキられてからでは残念ながら反撃の手段はないようです。
2−24図  封鎖  問題へ

白1と反撃してみましょう。黒2のハネ出しから以下黒8までは一本道です。黒8までの厚みがよく、白7まで閉じ込められてはいけません。


3−1図  トックリ型

たいていの方は黒1とトビ出したくものです。白から切断される手段はないし、というわけですが、実はこれが「トックリ型」と呼ばれる悪形です。白2と受けられていて黒はぴったりした手がありません。
3−2図  白いい構え

黒1とオシて出るのはどうでしょう。黒5の時、白は6と上を備え、黒7と気持ちよいハネに手を廻してよいように見えます。ところがこの場合は白8と備え、白△と相まって白はいい構えになります。
3−3図  黒、地が大きい

黒1のトビが形です。白2と出られる手が怖いようですが、恐れず黒3とオサエます。白4のキリには黒5、7とアテて出て地が大きく黒充分でしょう。

3−4図  黒しっかりした姿

白は前図白1、3のデギリを狙って先に1とコスミます。黒は2とピンツぎ黒4まででここは一段落です。黒はしっかりした打ち方です。

3−5図  白の働き

白はちょっと工夫して1とケイマしてみる手があります。2からのデギリを狙っていることは勿論です。そして前図と同じく黒4までとなれば、これは明らかに白の働きです。
3−6図  黒1好手

その意味で黒としては今度は1とツケなければいけません。白6で一段落です。このように相手の打つ手によって応手も変わってきます。

3−7図  黒2、4好手

白は前図を不満として先に1と突き当たってみました。黒2とオサエるのが好手で、白3とアテられて困ったかに見えますが、4、6と打っていて黒の姿はしっかりしています。白のポン抜きもあまり働かないのです。
3−8図  簡明

黒は簡明を期すなら1のコスミツケから3とツイでいてもいいでしょう。黒5まで黒は意外にしっかりした姿なのです。つまり黒▲と筋にとばれてからでは白にはさしたる手はありません。
3−9図  堅固

黒は1とこっちにツケる手も無論あります。以下白12までで一段落です。




3−10図  立派な姿

黒1、3と打っているのもあります。黒3まで立派な姿です。つまり黒に正しく受けられれば白としてもどうしようもありません。


3−11図  コスミ

そこで品を変えて白1とコスんでみました。黒はツケ定石と同じく6までと運んでいて何でもありません。


3−12図  白無理

現実には白1、3とデギッてきても黒6まで何でもありません。そして、それが分っていたとしても下手にとっては嫌なものです。そしてその負担があらぬ後退をまねくことにもなりかねないのです。

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